パチンコにも“機械割”ってあるの?

パチンコ

パチスロユーザーにとってはお馴染みの機械割も、パチンコユーザーからしてみれば「何それ、おいしいの?」というくらいのものでしょう。しかし、パチスロだから関係があって、パチンコだから関係ないというものではありません。種類を問わずギャンブルで勝ちたいのであれば、必須知識の一つです。

パチンコにおける機械割とはどういうものなのか、なぜ知る必要があるのか、パチンコで勝つための必須知識である理由はなぜかなど、パチンコと機械割の関係について解説していきます。

スポンサーリンク

機械割は、理論上の収支目安

パチスロの場合、「設定1だから勝てない」「設定6だから勝てる」という風に台を評価します。厳密には以下のような表現が適切ですが、少なくともパチンコよりもこの判断基準が分かりやすいことは確かです。

  • 設定1だから勝てない → 設定1だから勝ちにくい
  • 設定6だから勝てる → 設定6だから勝ちやすい

なぜパチスロの方が分かりやすいのかというと、設定の存在が大きく関係しています。90年代頃、または2018年から改めて採用された設定付きパチンコなど、一部にはパチスロ同様に設定の概念が存在しています。しかし、通常時および確変時の大当たり確率の違いが公開されているだけで、パチスロのように設定ごとの機械割が公開されたりはしません。これにはいくつかの理由があるのですが、たとえば釘、ネカセの調整やハンドルの操作技術などで同一設定でも大きな差が出ることが挙げられます。

パチンコとパチスロの違い

たとえば、メーカーが作成する公式カタログ、攻略誌やWEBサイトには“機種のスペック表”が掲載されています。一部機種はメーカー公式値を公表しないこともありますが、仮にそういう場合でも攻略誌などが独自に調査してスペックを公開するのでまるで実態が分からない機種というものはまずありません。

以下、スペック表の一例です。
※2018年2月時点で把握できるうち、オーソドックスなスペックを持つ機種としてピックアップ

【パチスロ】ゴーゴジャグラー2

設定 BIG REG 合算 機械割
1 1/269.7 1/364.1 1/154.9 97.0%
2 1/268.6 1/336.1 1/149.3 98.2%
3 1/266.4 1/318.1 1/145.0 99.2%
4 1/260.1 1/283.7 1/135.7 101.6%
5 1/255.0 1/255.0 1/127.5 103.8%
6 1/242.7 1/242.7 1/121.4 106.5%

【パチンコ】デジハネPA北斗の拳7 天破

設定 低確率 高確率
1 1/99.8 1/43.5
2 1/97.7 1/42.6
3 1/95.7 1/41.7
4 1/93.9 1/40.9
5 1/88.9 1/38.7
6 1/81.3 1/35.4

上記スペック表を見ると、パチスロにははっきりと機械割の表記があるのに対し、パチンコにはないことが分かるでしょう。

パチンコに機械割が表記されない理由

メダルを3枚投入してレバーを叩く。

パチスロはこれで1回抽選を受けることができます。レバー操作に関しては必ずしも叩く必要性はなく、リールが始動しさえすれば問題ありません。引く、押す、引っ張る、弾く、跳ね上げる……など、思い通りの方法で操作すれば良いだけです。メダルを投入する操作にしろレバー操作にしろ、“誰が操作しても同じ条件で抽選を受けられる”ことがパチスロの大きな特徴です。ところが、パチンコは違います。

パチンコは打ち手による影響が非常に大きい

まずパチスロの操作を要素に分けてみると、次のようになります。

  1. メダルを投入する
  2. レバーオン

これに対し、パチンコの場合はこうです。

  1. ハンドルを握って球を打ち出す
  2. ハンドルを適切な位置に調節する
  3. 打ち出した球が盤面を伝ってヘソに入賞する

要素で見てみるとわずか1つの違いに過ぎませんが、その差はとんでもなく大きなものです。

パチンコは打ち手が介入できない要素が多い

ハンドルを握って回せば自動で球が打ち出されますが、球をどの位置に打ち出すのかは打ち手が自由にコントロールすることができます。ぶっこみ狙い、天釘狙い、ひねり打ち、弱め打ちや強め打ちなど、“どこにどのように球を打ち出すのか”によって球の行方はまったく変わってしまいます。しかし、打ち手が介入できる段階は先述した要素でいうところの2までであり、それ以降は打ち手による介入はまったくできません。

ハンドルを持つ。ハンドルをひねる。

結局のところ、打ち手ができることはこれだけです。

同じ台でも打ち手が変われば機械割も変わる

パチンコに機械割が表記されない理由はこれらが大きく関係しているわけですが、けっして機械割の概念がないというわけではありません。あくまでも個人差によるブレが大きいことがポイントです。

2018年以降、設定が採用されたことでパチンコも大当たり確率(通常/確変)に段階的な差が設けられました。設定による確率の違いというと、パチスロと同じように機械割と直結する要素が揃ったことになります。しかし、それでもなおパチンコに機械割は表記されません。

パチンコの設定差とは、通常入賞口(いわゆる“ヘソ”)に入賞してから先の話です。パチスロでいえばレバーオン後ですが、このタイミングで内部的に行われた抽選の結果が液晶またはリールに表示されます。

パチスロの場合はメダル3枚投入に対して、必ず1回以上の抽選を受けることができますが、パチンコは1発打てば必ず抽選を受けられるとは限りません。1発で1回の抽選を受けられることもあれば、100発で1回も抽選を受けられない可能性もあります。仕様上、たった1個の球だけで100回、1,000回と抽選を延々受け続けることも可能ですが、実際には1回抽選を受けるために15発程度は必要です。

しかし、これはあくまでも“適切な位置に打ち出しを調整した場合”の話であり、打ち出しの調節が悪ければ50発打ち出して1回しか抽選を受けられないこともありますし、意図的に抽選を受けられない状況を作り出すことも可能です。

1回の抽選を受けるために10発必要な人、20発必要な人、100発必要な人と入賞率が変われば、他のどの要素が同じでも機械割は変わってしまいます。

パチンコにおける機械割とは?

詰まるところ、パチンコにおける機械割とは“打ち手の上手さ”です。上述した通り、まったく同じ条件で入賞率だけを変えると機械割が変化するため、いかに少ない打ち出し球数で抽選を受けられるのかが大きく機械割を左右します。

状況別の機械割イメージ

入賞率の違いがどのくらい機械割を変化させるのか、以下の条件で簡単なイメージを紹介します。

  • 4円パチンコ
  • 等価交換
  • 大当たり確率 1/200(必ず200回転目で大当たり)
  • 大当たり払い出し 2,000個(固定)
  • ヘソ賞球 800個(4個×200回)
  • 入賞率 1/10、1/15
入賞率 打ち出し 払い出し ヘソ賞球 差玉 機械割
1/10 2,000個 2,000個 800個 +800個 140.0%
1/15 3,000個 -200個 93.3%

大当たりまでの打ち出し数

10球で1回、または15球で1回の抽選を受けることになるため、200回の抽選を受けるために必要な打ち出しは2,000個(200÷1/10)、または3,000個(200÷1/15)となります。

大当たり1回ごとの差玉

大当たり払い出し、およびヘソ賞球はそれぞれ固定(2,000個、800個)なので、大当たり1回獲得時の総払い出し球数は2,800個となり、ここから打ち出し数を引くと差玉を求めることができます。

想定される機械割

2,000発の打ち出しに対して2,800個の返りがあるということで、入賞率1/10の想定機械割は140%となり、入賞率1/15の方は3,000発の打ち出しに対して2,800個の返りとなるため、想定機械割は93.3%となります。

金額ではなく球数で考えること

機械割というと、中には「機械割110%の台なら1万円使うと1万1千円になって返ってくる」という風に考えている人もいますが、正しくはパチンコの場合なら「球(玉)」、パチスロの場合なら「メダル(コイン)」を基準に考えます。

上でイメージとして例示したものでいうと、投資2,000個(8,000円)に対して差玉ベース+800個、金額にして+3,200円となったときの機械割が140%となっていますが、これを金額ベースで考えると次のようになります。

投資8,000円に対する140% → 8,000×1.4=11,200(円)

結局は+3,200円と同じことなのですが、“球数またはメダル枚数に対する「IN÷OUT」”だということがポイントです。この例では11,200円プラスになると勘違いしてしまうことも多いので注意が必要です。

あくまでも投資(IN球数)に対してどのくらいの返り(OUT球数)があるのかを表しているものが機械割なので、パチンコの場合は「玉」を基準に考えるということをよく覚えておきましょう。

パチスロほどの影響は受けにくい

ざっくりとパチンコにおける機械割の考え方が理解できたかと思いますが、パチンコとパチスロの機械割とまったくの同列で考えられるのかというとそうでもありません。もちろん根本的な意味合いとしては共通ですが、いちユーザーの立場で考える場合は区別する必要があります。

圧倒的に試行回数が少ない

あくまでも通常時に限定した場合ですが、1台のパチンコ台を終日打ち切ったとして、東京など13時間営業(10:00~23:00)の地域なら精々2,000~3,000回転が限度でしょう。時間効率の良い台かつ当たりが極端に少なければ4,000回転も可能でしょうが、仮に5,000回転したとしてもパチスロに比べて圧倒的に少ない回数しか回すことができません。

もちろんパチスロも機種によって回転数の違いはありますが、ある程度上手い人が本気で打てば1日10,000回転は達成できます。あまり上手くない人でも1日中打ち続ければ8,000回転前後は回すことができますし、ダラダラと打っていても5,000回転は堅いです。

パチンコは1日打ち続けても3,000~4,000回転しかできないのに、パチスロはその倍以上回すことができるということは、それだけ機械割の理論値に近づくということです。機械割100%の台は100%に近い結果になりやすく、機械割90%の台は90%、120%の台は120%に近い結果で終わる可能性が高いということです。

一方、パチンコは期待値200%の台でも100%を切るような結果で終わってしまったり、期待値90%の台で200%を達成してしまうような状況が増えるのですが、これは試行回数による偏り(ムラ)が大きく関係しています。

機械割はあくまでも理論値であり、打てば毎回そうなるというものではありません。同じ機械割100%の台を打っても80%で終わる日もあれば300%で終わる日もありますが、超長期的な視点で見た場合は理論値(100%)に近い結果に落ち着く可能性が高いと考えるべきものです。

試行回数が増えれば増えるほど少ない誤差の範囲内に収まる可能性が高まるので、たとえ1日単位という短いスパンでも、試行回数が多くなるほど理論値に近い結果が得られる可能性が高まります。

ということは、平均して2倍以上の試行を得られるパチスロは理論値(機械割)通りの結果になる可能性が高く、試行回数が少ないパチンコは荒れる可能性が高いといえるため、機械割の考え方があまり重要ではないわけです。

いわゆる“ボーダー”で考えた方が賢明

その代わり、パチンコは機械割と目に見える形で計算することができます。パチンコは設定によって異なる機械割をさまざまな要素に基づいて推測(一部確定できる状況もある)するため、時には予測とまったく異なる機械割(設定)の台を打つことも少なくありません。しかし、パチンコは実際に打ち出した球数に対して何回転回せたかを常にサンプリングすることができます。

いわゆる「ボーダー理論」と呼んでいる考え方ですが、その機種の大当たり確率、大当たり獲得出玉や平均継続数などから算出した理論的な大当たり1回当たりの獲得球数を算出し、そこから1,000円当たりどのくらい回ればプラスになるのかが分かります。

釘読み技術を駆使すれば1円もお金を使わず優秀代を見分けることも可能ですが、まったく釘読みができなくとも「とりあえず1,000円」と打ち出してみれば、明らかな状態を知ることができる点がパチスロとの大きな違いです。

たとえボーダー+5の台でも負けてしまうことはありますが、長い目で見ればボーダー-1の台よりも+1の台を打ち続けることで勝てる可能性は間違いなく高くなります。これは、考え方によっては超短期的な機械割を算出しているともいえますが、より分かりやすい基準としてボーダーを参考にすると良いでしょう。

コメント